自分を責める癖

自己肯定感編


どれだけ頑張っても「まだ足りない」と思ってしまう。
誰かに褒められても「そんなことない」と打ち消してしまう。

自己肯定感が低かった私は、いつも自分を責めてばかりいた。
この記事では、そんな私が少しずつ自分を認めていけるようになった気づきを綴っています。

小さいころから身についてしまった癖

小さい頃から、何かトラブルがあると「私のせいだ」と思ってしまった。
母の機嫌が悪いときも、家庭の空気が重いときも、原因は自分にあると信じていた。

「生まなきゃよかった」
「役に立たない」

そんな言葉を繰り返し浴びるうちに、私はいつも「自分が悪い」と先回りして考えるようになった。
怒鳴り声が響くと胸がぎゅっと縮まり、謝る準備をしてしまう。
実際には何もしていなくても、責められる前に「ごめんなさい」と言ってしまう子どもだった。

大人になっても続く「自責の癖」

その癖は、大人になっても消えなかった。

仕事で小さな失敗をしただけで、「全部自分のせいだ」と思い込む。
相手が少し不機嫌そうに見えるだけで、「私が何かしたのかな」と不安になる。
そんな自信のなさがおどおどとした態度に出てしまい、相手をさらに苛立たせる。

人間関係がうまくいかなくても、真っ先に自分を責めてしまう。
「嫌われたのは私に原因があるんだ」
そうやって心の中で自分を裁く側に立ち続けていた。

本当は相手の問題や環境の影響もあるのに、私はすべてを自分の責任にしていた。
そのたびに「やっぱり私はダメだ」と、心の奥に黒い石を積み上げていくようだった。

自己肯定感の低さが背景にある

「「自分には価値がない」という思い込みがある限り、何が起きても自分を責める方向に傾いてしまう。
これは自己肯定感の低さと深くつながっていた。

責めることで「悪いのは私だから」と無理やり納得しようとしていたのかもしれない。
でもそれは、余計に自分を傷つけるだけだった。

自分を責めれば責めるほど気持ちは不安定になり、さらに人間関係もうまくいかなくなる。
そして「やっぱり自分のせいだ」と思い込む。
そんな悪循環が続いていた。

少しずつ変わってきたこと

それでも最近は、すべてを自分のせいにする前に信頼できる人に相談するようになった。

「こういうことがあったんだ」と話すと、意外にも「それは相手の問題だよ」と返ってくることがある。
自分ひとりで抱えていると見えなかった視点に触れることで、「全部私のせいじゃないんだ」と少しずつ思えるようになった。

人の気分や出来事には、自分ではどうにもできない要素がある。
それを認めるだけで、心がふっと軽くなる瞬間がある。

「自分を責めなくてもいい」
そう思える時間を、少しずつでも増やしていきたい。

同じように悩んでいるあなたへ

もしあなたも「何かあると自分のせいだ」と思ってしまうなら、それはあなたが弱いからではありません。

それは幼い頃に身につけざるを得なかった、生き抜くための癖です。
あなたが悪いわけではなく、そう思い込まざるを得なかった環境があったのです。

自分を責めないことは、最初はとても難しい。
けれど「全部自分のせいじゃない」と気づけた瞬間から、少しずつ変化は始まります。

どうか、過去の自分を否定せずに。
「私は悪くなかった」と自分に言える日が、きっとやってきます。

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