この話は、私の人生の中でも特に衝撃的だった出来事です。
当時の自分を責めてきた時間も長かったけれど、いま振り返ってようやく「真実を受け入れた自分」を認められるようになりました。
※この記事には、結婚・不倫・裁判など過去の出来事に関する内容が含まれます。
同じように悩んでいる方が少しでも心を軽くできますように。
既婚の事実と裁判
結婚生活を続けていたある日、突然、裁判所からの手紙が届いた。
それを開いた瞬間、私の中の時間が止まった.
そこには、「元旦那が既婚者だった」という事実が記されていた。
つまり、私と付き合っていた当時、彼はまだ結婚していたのだ。
私が妊娠してから前妻と離婚し、その後に私と再婚していた。
私は、ずっと騙されていた。
付き合っていた頃、私たちはほとんど毎日一緒に過ごしていた。
仕事終わりやバイト終わりには必ず迎えに来てくれ、夜遅くまで一緒にいた。
だからまさか既婚者だなんて、想像もしなかった。
今になって思う。
なぜ気づけなかったのかと。
けれど、あの頃の私は「信じたい」気持ちでいっぱいだった。
少しでも違和感を感じても、認めたら信じていた自分まで壊れてしまいそうで、
見ないふりをしていたのだと思う。
相手を疑う勇気より、信じたい気持ちのほうが強かった。
愛されたい一心で、目を閉じていた。
一度だけ、なんとなく勘が働いて「既婚者じゃないよね?」と聞いたことがあった。
彼は「違うよ」と笑って否定した。その言葉を、私は信じてしまった。
妊娠を告げたときも、焦るそぶりなど一切なく喜んでいた。
婚姻届を出す日も、「出産前の好きな日にしよう」と決め、
私が仕事の日に、彼がひとりで提出した
何も疑わなかった。
まさか、その裏で別の家庭があったなんて——考えもしなかった。
裁判所からの手紙と逃亡
事実を知った私は、すぐに元旦那に確認を取った。
けれど、彼は話をするどころか家に戻って来なかった。
まるで現実から逃げるように姿を消した。
電話もつながらず、LINEも既読にならない。
ただ時間だけが過ぎていく中で、私は不安と怒りで押しつぶされそうになっていた。
どうして何も言わずに逃げるの?
なぜ私が、あなたの尻拭いをしなきゃいけないの?
気がつけば、夜の街車を走らせ、思いつく場所を回った。
そしてようやく、家の近くの駐車場で彼を見つけた。
怒りや悲しみよりも、ただ「やっと見つけた」という安堵の方が大きかった。
それでも、現実は何ひとつ変わらなかった。
逃げても、嘘をついても、もう隠せない事実がそこにあった。
裁判と慰謝料
あの日、ポストに入っていた一通の封筒。
差出人は「家庭裁判所」だった。
胸騒ぎがして、手が震えた。
封を開けると、それは裁判の通知だった。
そして、そこには信じがたい事実が書かれていた。
──元旦那は、私と付き合っていた頃、まだ結婚していたのだ。
つまり私は、彼の“既婚中の相手”として、
前妻から不倫相手として訴えられたことになる。
頭の中が真っ白になった。
付き合っていた頃、毎日のように一緒にいた。
迎えに来てくれ、夜遅くまで一緒にいた。
そんな生活をしていたから、まさか既婚者だなんて想像もしなかった。
私は彼にすぐ確認を取った。
けれど、彼は何も言わずに逃げた。
家にも帰らず、連絡も取れなくなった。
一人取り残された私は、混乱と恐怖で押しつぶされそうだった。
けれど、心の中は「どうして私が」と叫び続けていた。
自分が被害者だと思っていたのに、
法律の世界では“加害者”として扱われる現実。
理不尽さと恥ずかしさ、怒りと悲しみが入り混じって、\
涙が止まらなかった。
最終的に、私は慰謝料を支払うことになった。
金額よりも、“彼の嘘の後始末を自分が背負った”という現実の方が苦しかった。
それでも子どものために、
「立ち止まってはいけない」と自分に言い聞かせた。
誰も助けてくれなくても、
せめて自分だけは自分を責めすぎないようにしようと思った。
それでも離婚を選べなかった理由
上の子がまだ1歳。
お腹の中には、2人目の命が宿っていた。
そんな状況で、「離婚する勇気」がどうしても持てなかった。
頭では「別れたほうがいい」と分かっていたのに、
心が追いつかなかった。
彼に裏切られたのに、どこかでまだ「変わってくれるかもしれない」と思っていた。
現実を突きつけられても、心のどこかで希望を捨てきれなかった。
実家には戻れなかった。
母との関係は複雑で、頼ることにためらいがあった。
働きながら2人の子どもを育てる自信もない。
だから私は結局、“離れられない理由”を探しながら彼のそばにいた。
今振り返ると、それは愛ではなく「依存」だったと思う。
一人で生きるのが怖かった。
誰かに必要とされることで、自分の価値を確かめようとしていた。
それでも、毎日が苦しかった。
何を信じればいいのか分からない。
目の前にいるのに、心の距離はどんどん遠ざかっていった。
「これでいいの?」
そう自分に問いながらも、子どもを抱いて笑う彼の姿を見ると、
離婚を決意する勇気が消えていった。
今考えれば、正気の沙汰ではなかったと思う。
それでも、あのときの私は
“生き延びるためにそうするしかなかった”のだと思う。
同じように悩んでいるあなたへ
信じていた人に裏切られることほど、
心が深く傷つくことはありません。
ましてや、自分が知らないうちに“加害者の立場”にされるなんて、
誰だって耐えられない。
あなたがもし、似たような経験をしたことがあるなら、
どうか自分を責めないでください。
だまされたのは、あなたが純粋で、
相手を信じたいという気持ちが強かったからです。
裏切りに気づけたこと、
そしてその事実を受け止めようとしたこと。
それだけでも、十分すぎるほど勇気のあることです。
人を信じる心を持っていた自分を、
どうか否定しないでください。
その優しさが、あなたの中の“強さ”でもあるから。
時間がかかっても大丈夫。
痛みが少しずつ薄れていくその先で、
あなたがまた笑顔を取り戻せる日が必ず来ます。
わたしも昔、同じように苦しんでいました。
あの頃は、誰にも相談できずに全部ひとりで抱え込んでいた。
心も落ち着かなくて、毎日が不安でいっぱいだった。
返信が来ないだけで胸が苦しくなったり、自分を責めたりしていた。
もしあの頃、「話せる場所」があると知っていたら、
少しは楽に呼吸できたのかもしれません。
いま同じようにしんどさを抱えているなら、
ひとりで抱え込まなくていいからね。
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