借金と自己破産
ぎりぎりの生活を送っていたが、実は私は借金を重ねて何とか暮らしていた。
離婚後、元旦那は借金を返してくれることはなく、私ひとりではとても払いきれなかった。
追い詰められた末に、ついに自己破産をするしかなくなった。
借金がなくなった代わりに、心には「自分は失敗した」という重い烙印が押された気がして、
しばらく立ち直れなかった。
けれど今思えば、あの選択は“生き延びるための決断”でもあったのだと思う。
母との再同居
実家へ戻り、1年間の別居を経て最終的に離婚した。
経済的には安心だったが、母との生活は窮屈で息が詰まるものだった。
母はストレスが溜まると、私や子どもに八つ当たりをした。
私に対してはいい。迷惑をかけているのは分かっているから。
私の子供たちへの扱いに差をつける姿が本当に嫌だった。
息子には何も言わずにお菓子をあげるのに、
娘には「お金払ってね」と一言添える。
そんな小さな差が、積もり積もって心を傷つけていった。
私が注意すると、「あんたたちは私に世話になってるのに文句を言われる義理はない」と
ヒステリックに怒鳴られる。
娘を守りたくても、立場が弱くて何もできない自分が情けなかった。
それでも、離れる勇気も、自分で育てる自信もなかった。
子どもがゴミを捨てない、ゲームばかりする。
そんな些細なことでも私が叱ると、母は「子どもがうるさいから黙らせろ」と怒る。
その繰り返しで私の心は限界に近づき、
子どもにヒステリックに怒ることが増えてしまった。
「自立できない私が悪い」と思い込んでいたけれど、
今なら分かる。
そもそも私は“自立できるように育てられなかった”のだと。
学んだこと
自己破産も、母との同居も、私にとっては大きな挫折だった。
でも、その経験があったからこそ「自立したい」という思いが強くなったのだと思う。
母との暮らしは苦しかったけれど、
自分と子どものために「どう生きるか」を考えるきっかけにもなった。
挫折の中にしか見えない“本当の自分”がある。
そう気づけたことが、あの頃の私にとっていちばんの収穫だった。
同じように悩んでいるあなたへ
借金も、同居も、「生き抜くために必要な選択」だっただけです。
あなたは弱いからそうなったのではなく、
必死に生きようとした結果なんです。
少しずつで大丈夫。
失敗やつまずきを抱えながらでも、そこから次の一歩を選び取っていけます。
あなたの人生は、まだこれから続いていきます。
どんな形でも、もう一度自分を信じて歩き出せますように。
わたしも昔、同じように苦しんでいました。
あの頃は、誰にも相談できずに全部ひとりで抱え込んでいた。
心も落ち着かなくて、毎日が不安でいっぱいだった。
返信が来ないだけで胸が苦しくなったり、自分を責めたりしていた。
もしあの頃、「話せる場所」があると知っていたら、
少しは楽に呼吸できたのかもしれません。
いま同じようにしんどさを抱えているなら、
ひとりで抱え込まなくていいからね。
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