テストで良い点を取っても
小学生の頃、テストでいい点を取ったことがある。
母は私に興味がなかったので、テストを見せたことはほとんど無い。
何を頑張っても褒めて貰えない。当たり前。私は心の中で自分を責めた。
「やっぱり私なんてダメだ」
褒めてもらえると思った期待は、何度も裏切られた。
家の中で当たり前になっていたこと
友達が褒められているのを見ると、胸がぎゅっと痛んだ。
自分が頑張っても当たり前、少しでも失敗すると責められる。
努力が認められることはなく、
「どうせ何をしても無駄」と思うようになっていった。
褒められなかったことが残したもの
褒められなかった子どもは、
「自分には価値がない」と思い込むようになる。
私もそうだった。
何をしても安心できない。
人の顔色を見て、失敗を恐れて、常に緊張していた。
「できて当然」という空気が、自己肯定感を育つ前に押しつぶしていた。
今だからわかること
大人になった今でも、褒められると戸惑ってしまう。
「本当にそう思っているの?」と疑ってしまう自分がいる。
でも少しずつ、
「褒められなかったのは私の価値がなかったからじゃない」
と気づけるようになってきた。
あの頃の私に、誰か一人でも「よく頑張ったね」と言ってくれる人がいたら。
そんな思いを抱えながら、今の自分を少しずつ認めていきたい。
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