小さいころから身についてしまった癖
子どもの頃から、何かトラブルがあると「私のせいだ」と思ってしまった。
親の機嫌が悪いときも、家庭の雰囲気が重いときも、原因は自分にあると信じていた。
「生まなきゃよかった」
「役に立たない」
そんな言葉を浴びるうちに、私はいつも「自分が悪い」と先回りして考えるようになった。
大人になっても続く「自責の癖」
社会に出ても、その癖は消えなかった。
仕事で小さな失敗をしただけで、「全部自分のせいだ」と思い込む。
もしかしてもう呆れられたんじゃないかと不安になる。
人間関係がうまくいかなくても、真っ先に自分を責めてしまう。
嫌われるのは自分に原因があるんだ。
本当は相手の問題や環境の影響もあるのに、私は自分を裁く側に立ち続けていた。
自己肯定感の低さが背景にある
「自分は価値がない」という思い込みがある限り、何が起きても自分を責める方向に傾いてしまう。
これは自己肯定感の低さと深くつながっている。
責めることで「悪いのは私だから」と納得しようとしていたのかもしれない。
けれどそれは、余計に自分を傷つけるだけだった。
そしてさらに精神的に不安定になる悪循環ができていた。
少しずつ変わってきたこと
最近は、すべてを自分のせいにする前に信頼できる人に相談するようになった。
すぐには気持ちが切り替えられないこともあるが、それでもいくらか気が楽になる。
人の気分や出来事には、自分ではどうにもできない要素がある。
それを認めるだけで、少し心が軽くなった。
自分を責めなくてもいい。
そう思える瞬間を、少しずつ増やしていきたい。
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