支配されることに慣れていた子ども時代
母の機嫌を損ねないように、言われた通りにする。
反抗すれば突き放され、無視され、不機嫌という罰が待っていた。
そのうち私は「支配されること」に慣れてしまった。
自分で選ぶよりも、誰かの機嫌を損ねないように行動する方が安心だと思うようになった。
恋愛で繰り返したこと
大人になって恋愛をしたときも、その癖は消えなかった。
相手が求めることに合わせすぎてしまう。
嫌われるのが怖くて、自分の気持ちを押し殺す。
相手が不機嫌になると、母の姿が重なって見えてしまう。
「嫌われたら終わりだ」
嫌われたくない一心で相手に尽くし、徐々に雑に扱われるようになり、
さらに離れていかないように尽くす。負の悪循環に陥っていた。
「嫌われる。」その恐怖が、恋愛を「依存」に変えてしまった。
依存の裏にあるもの
恋愛依存の根っこにあるのは、子どもの頃に植え付けられた不安だ。
「愛されるためには我慢しなければならない」
「相手の言うことを聞かないと捨てられる」
母の支配に従っていた日々が、私にその思い込みを深く刻んでいた。
今だから気づけること
支配と依存は、鎖の両端のようにつながっていた。
母からの支配を逃れたと思っても、別の形で人に縛られてしまっていたのだ。
けれど今は少しずつ、
「従わなくても嫌われない」
「ありのままでも価値がある」
そう思える瞬間が増えてきた。
鎖を外すのは簡単ではないけれど、気づけたことが最初の一歩だと思っている。
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