支配される子ども時代

家庭環境/毒親編

母の支配

母はいつも私を支配しようとしていた。
「子供は親の付属物だ。」私に時々そう言っていた。

小さな選択でさえ自由はなく、母の機嫌ひとつで空気が変わった。
「好きにすれば?」
そう言われた瞬間、胸の奥に冷たい不安が広がった。
突き放されるのが不安で仕方なかった。

不機嫌という罰

母は言葉や行動で直接叱るよりも、不機嫌で私を縛った。
口をきかない、無視する、冷たい視線を投げる──。
幼い私にとって、それは何よりも恐ろしい罰だった。

「嫌われた」「捨てられる」
そんな不安を埋めるために、私はいつも母の顔色を伺っていた。

自己肯定感が育たなかった理由

母の支配に従うことで、その場をやり過ごすことはできた。
でもその代償として、私は「自分の意思」を持つことをやめてしまった。

「母の言うとおりにしておけば怒られない」
そう信じ込むようになり、自己肯定感は根を張る前に摘み取られてしまった。

今だから言えること

大人になった今、振り返ると、あの支配は「愛情」ではなかった。
それでも子どもの私は、母の機嫌にすがるしかなかった。

あの頃の私に伝えたい。
「言うことを聞かなくても、あなたには価値がある」
「突き放されても、あなたを認めてくれる場所は必ずある」

コメント

タイトルとURLをコピーしました