我が家は親戚づきあいがなく、
母が亡くなって、10年ぶりくらいに母の兄弟たちが集まりました。
昔話に花が咲き、その中で伯母が「忘れられないエピソードがある」と私に教えてくれたのです。
時は私の幼少期。お正月。
子どもにとっては一年で一番楽しみと言っても過言ではないお年玉の季節。
私は伯母にこう頼んだそうです。
「お札だと母に取られるから、小銭でください。」
伯母はその言葉を真剣に受け止め、本当に小銭でお年玉をくれました。
ところがその後、祖母に「なんで小銭なんかでお年玉をあげたんだ!」と怒られてしまったそうです。
今思えば、伯母には本当に申し訳ないことをしました。
が、それと同時に「子どもなりに必死に考えてたんだなぁ」と思うと、ちょっと自分のことを可愛いなと思えるエピソードなのでした。
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